深夜の内線

カテゴリー「不思議体験」

ビジホの夜勤中、その日は人が足りなくて1夜勤を3人で回してた。

チェックインも1桁になり、お客様の出入りも落ち着いたので後輩2人を仮眠に行かせ、自分は事務所で1人電話対応したり、売上を数えたり、報告書を作ったりしていた。

すると、夜中の2時過ぎに鳴り響く内線。
出たら風のようなサーという音がするだけで無言。
電話機のディスプレイを見ると、11階のエレベーター前からかかってきていたので、寝ぼけたオッサンが全裸でインキーでもしたのかな・・・と、防犯カメラで11階を見るも誰もいない。
エレベーター前はもちろん、廊下も誰もいない。
その瞬間、サーッと血の気が引いた。

万が一、どこかの客室からで電話が混線してたら、廊下のカメラの死角で倒れてる人がいたら・・・等色々と考えて、内線は切らずに別の電話で警備に連絡して、何も説明せずに11階を巡回してもらった。

10分くらいしてからベテランのおじいちゃん警備員さんが事務所に来て「異状なし。客室の物音も聞こえないし、廊下も人が居る気配すらない」と報告された。

もちろん、まだ内線は繋がっている。

事情を説明するとベテランのおじいちゃん警備員さんがなんとも言えない苦笑いをしながら「悪いことは言わないから、もうその内線、切った方がいいかも・・・」と言うので、慌てて受話器を置いた。

次の日、業者を呼んでエレベーター前と客室の内線の点検をしたけれど異状なしだった。

文章にするとそう怖くもないですね、すみません。
でもリアルタイムで遭遇した自分はめちゃめちゃ怖かったです。

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