屋根の上を誰かが

カテゴリー「不思議体験」

新婚の時、今から5年ほど前の話。

この頃は、大姑のツテで借りた古い一軒家に夫と二人で住んでいた。
まだ子供も居ないのに、4DKと広めの間取りで、2階建てだった。

2階と言っても8畳一間のみで、後の3部屋とダイニング、風呂トイレは1階にある。
1階のほとんどの部屋の上は屋根になっているという、変わった家だった。

その頃、引っ越したばかりで仕事をしていなかったため私は専業、夫は家から15分ほど離れた職場に通勤していた。

ある秋の日、毎日19時過ぎにあがってくる夫を待ちながら炊事をしていた。
日が短くなっていたため、外は暗くなっていた。

私はいつもCDを聞きながら炊事をしていて、その日も音楽をかけながらダイニングにいた。
すると突然、曲が同じ音を繰り返し、進まなくなった。
「きみがすき?」の歌詞だと「きみがすっすっすっすっ・・・」みたいな感じ。

CDに傷でも付いたのかな?と思い、プレーヤーのそばに行こうとした時、ダイニングの隣の部屋からこちら側の壁をドンッと叩く音がした。

え?と思い、動きを止めるとさらに何度もドン、ドンと音がする。
そしたら急に部屋の空気が恐ろしく感じ、私はその場から一歩も動くことが出来なくなった。

すると今度は屋根の上を歩いているような音が、上からみしっみしっと聞こえてくる。
CDプレーヤーは相変わらず同じ音を繰り返し、隣の部屋からはドンドンと叩かれ、屋根の上を誰かが歩いている。

私は怖くてパニックになり、ポケットに入っていたケータイを取り出して、夫に軽く状況を伝え早く帰ってきて!と電話をかけた。

少ししてから夫が帰宅、それまで私はキッチンマットから一歩も動けず震えていた。
いつの間にかCDプレーヤーは電源が落ちていて、ドンドンと叩いていた音は優しく叩くような音。
屋根からは音がしなくなっていた。

夫も異様な雰囲気と、まだ音がする壁にビビりつつも、明るい空気にすれば大丈夫だよーご飯でもたべよう、というので夕飯にした。

少しすると音は止み、いつも通りの我が家になったが、CDプレーヤーはそれから調子が悪くなってしまった。

その後、屋根からはたまに、みしみしと音がするようになったが、嫌な雰囲気にはならないのでスルー。
今はもうその家には住んでいないが、住んでいる間、あの嫌な感じの空気になったのは一度だけだった。

この出来事から数日後に、夫から「あの時の電話、他に誰も居なかったよね?なんか後ろからオッサンの声が聞こえてたんだけど・・・」と言われたのが怖かった。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!