団地の女

カテゴリー「不思議体験」

えーと小学校三年生の時の話なんですけど・・・。
私のいとこの家に私たちが住んでて、いとこの家のお風呂が壊れてたのでいつもお風呂のために通ってたんですね。
親戚の子のお母さんが妊娠して通うのもつらいだろうってことで、その時空いてた団地に引っ越したんですよね。

で、小3の時に仲良しだった男の子がいたんですけど、その子も団地に住んでてよく遊ぶようになったんです。
で、ある日の休日、男の子仮にYくんとして、Yくんと遊んでたんですよ。

団地には狭い駐車場が2つあって、近くが山に囲まれてて、建物の隣に給水タンク?みたいなのがあるんです。
ほんでもって隣に坂があり、その上にお宮さん(神社みたいなの)もあるんです。

私はYくんと二個目の駐車場で遊んでました。
秋の終わりくらいだったかな、向かい側の給水タンクの方から、視線を感じました。

Y:『なんか見られてない?』

私:『うん、なんやろな~』

私がパッとそっちを見ると寒いのにキャミソールの赤色のワンピース着た女の人がジーッとこっちを見てるんですよね。

給水タンクまでの距離はだいたい80~90mくらい離れてるのではっきり顔は見えないんですけど、見られてるし、女がニタァッって笑ってるのがわかるんです。

Yくんにも見えてたみたいです。
気味が悪くなってYくんと私はお宮さんの坂の下に移動しました。

私がふと坂の上を見たらさっきの女がまたいるんです。
Yくんに「またいるっ!」と報告し、坂の上を見たらもういませんでした。

これは本当にヤバイと思い、近くの市場に逃げました。

その日はもう出て来ませんでしたが、次の日から登校中や遊んでいるときによく見るようになり、いつも女はこちらを見て笑っていました。

団地の人かと思い、お母さんに聞いてみましたが、団地はおろかこの集落にそんな人はいないと言われました。

それから二週間くらいたったときに夢を見ました。

あの女の夢でした・・・。
ただ、女がこちらを見て笑っている夢でしたが、とても怖かったです。

その日を境にもう見なくなりましたが、あの女の人はなんだったのでしょう?

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