ちゃんと見張ってるから

子供の頃、夢というものを理解出来る様になった頃と言えばいいのか、一番古い記憶では幼稚園に入る前、何回も繰り返し見る怖い夢があった。

内容は一人称視点で私は着物を着た若い女性で、夜に何かから必死に逃げているんだ。
それで見渡しのきく橋のところまで来て立ち止まり、体力も限界でそこでとりあえず息を整える。
だけど不意に後ろから足音が聞こえて、慌てて振り返ると物凄い形相のこれまた着物姿の女性が走ってきて掴まってしまい、そのまま橋から突き落とされる。

いつもここで目が覚めた。

毎回夢の始まりも終わり方も一緒。
ただ追いかけてきた女性が怖い顔だったのは分かってるのに起きると顔を忘れてしまってる。

だけど小学校2年生になったばかりの頃またその夢を見て目を覚ましたら、いつもは忘れているはずのその顔をはっきり覚えていたんだ。
んで、その日学校から戻ってすぐ体調が悪くなって私は39度超えの熱をだして寝込んでしまった。

親に座薬突っ込まれてその日は自分の部屋じゃなく客間で母親と一緒に寝る事になった。
うんうんうなされて中々寝付けなくて、意識も朦朧として頭もガンガンして・・・ふと気が付くと私の横で母親が寝ている反対側から、いつの間に部屋に入ってきたのか部屋で知らない男の人と女の人が物凄い勢いで喧嘩をしている声がする。

一人は若い女性、もちろん母親の声じゃない。
もう一人は男性でこっちは20~40歳どうとでもとれる感じの声。
言葉は聞き取れないんだけど不思議と言い争いの内容は分かった。

どうやら私の事で喧嘩している様で、お前がちゃんと見てないからこうなっただの、それはそっちも同じだろだの・・・何だかそういった類の原因のなすりつけあいをしているみたいだった。

普通なら突然知らない人が二人もいてしかもすぐ横で喧嘩なんかしてたら怖いと思うんだろうけど、ただでさえ高熱が出てるというのに近くで大声で喧嘩されてもう頭が割れそうでそれどころじゃない。
ついに我慢の限界がきて思わず「うるさい、頭に響くからやめて」と声に出してしまった。

その瞬間、ぴたりと声がやんでなんだか気まずそうな二人の気配。
暫くして男の人の気配は消えて女性は朝まで「ちゃんと見張ってるから」らしき事を励ましなのか小声でささやきながら側に居たっぽい。

いつの間にか寝てしまって昼に目が覚めた時にはすっかり熱も下がっていた。
女性の気配も消えていて、念のため母親にも確認してみたけど「熱で幻聴が聞こえたんでしょ?」と言われた。
ただ、その日を境に中学1年の冬まで、例の悪夢を一切見なくなった。

ちなみにその時の男女はその日をきっかけにそれから何度か気配や声を聞くようになったわけだけど・・・変な人達だけど悪い霊とかじゃないっぽかった。

出来るだけ状況が伝わる様に書いたつもりだけど、なにせこういった体験談の類を書き込むのは初めてなもので酷い文章で申し訳ない

もし読んでくれた方がいれば感謝を。

変な体験はあれど人に話しても笑われそうで話したこともなかったから、ここならばいいのかなとお邪魔させてもらいました。

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