そこにいるはずのない2人

バス事故で思い出す20年くらい前の俺の実話。

当時、仕事の出張でドイツに行ってて、3日間の日程を終えて帰国しようとしていた。
それまで全然遊んでなかったし、あんまり時間がなかったけど、せっかくだからケルンで観光してから帰ることにした。
大聖堂とかめちゃくち綺麗だし、特大のソーセージとか食ったりしながら最終日を楽しんでた。

観光が終わって、ケルンからフランクフルト空港にバスに乗るために、バスの待合所で空港行きのバスを待ってた時に事件が起こった。
停留所にバスが到着(20人乗りくらいの小型バス)して搭乗を待ってたら、遠くの方で見覚えのある2人組女性がこっちに手を振ってるのが見えた。
なんと実姉達だった。(俺は3人兄弟の末っ子)

最初はありえないって思った。
だって2人とも結婚して家庭もあるし、そもそもこんな所に2人で旅行に来るなんて考えられない。

でもどうしても気になって、搭乗時間が近づいていたけど、搭乗の列から外れて探しに行った。
だけど、停留所の人混みで2人を見失ってしまった。

そうこうしているうちに、発車時刻が来てそのバスは行ってしまった。

次の空港行きのバスまでは2時間後。
飛行機の出発には間に合うから次のバスで行くことにした。

待ってる間も気になって、姉達と連絡を取ろうと思ったけど、当時は携帯もないから簡単に連絡も取れないし、時差もあるし、悶々とした感じでバスを待ってた。

そしたらしばらくして、バスの停留所のテレビで流れてきたニュース。

「ケルン発フランクフルト空港行きのバスが道路下の崖に転落、乗員乗客に死亡・負傷者多数」

そう、さっき乗るはずだったバスが事故ったんだよ。

この事故は当時日本でも報道されてた。
負傷者も救助されたけど、結局全員なくなったらしい。

帰国してから確認したけど、やっぱり姉ちゃん達はドイツに旅行なんてしてなかった。

似たような話で事故から逃れられたって話はたまに聞くよね。
幽霊に助けられる的な話。

別人だとしても、なんでこっちに手を振っていてのか今でもよくわからん。
あれからしばらくの間トラウマでバスに乗れなかったよ。

以上が俺の体験した話。

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