大学入ってすぐの時に体験した話しです。
その日は新宿で飲み会があり、深夜一時頃にやっとお開きになりました。
結構酔っていた私は、家が徒歩で帰れる距離な事と、夜風が気持ちよかったこともあり青梅街道を荻窪方面へダラダラと歩いていました。
途中、中野警察署をちょっと過ぎたあたりにある、二十四時間営業の肉の専門店?みたいなところの前あたりで、喉が乾いたのでジュースでも買おうと思い道の向こうのコンビニに行くことに。
深夜だったので交通量も少なかったのですが、警察署が近くにある事もあり私は大人しく横断歩道で信号が変わるのを待つ事にしました。
すると、ちょうど歩行者の信号が青に変わったあたりで、結構なスピードで走ってきた一台の車が、私の目の前で急停車をしたのですが、その車の下から白と黒の布のようなものが、ズルッという感じで車の前にはみだしてきました。
私は一瞬その車がビニール袋でも引きずってきたのかと思いましたが、そのモノをよく見た時、私は思わず息を飲みました。
それは明らかにうつ伏せになった人間でした。
その人?は白いTシャツのようなものを着ていて、髪は長くてあまり綺麗ではない、パサパサした質感をしていたと思います。
そしてそれは車から飛び出してすぐに、左手一本で急ぐように車の下に戻っていきました。
その戻る時の腕の異様な動きと早さに急に恐怖を感じた私は、急いで道路を渡りました。
信号が変わると、その車は急発進をして走り去っていきました。
その後、ひき逃げではないか?と一人興奮し、道路を調べましたが血痕などは無く、また翌日の新聞にもそれらしい事故の記事はありませんでした。
以上が私の体験ですが、心霊なのかどうなのかが未だにわかりません。