現在進行形の不思議な話です!
俺の周りは皆何かしら不思議な体験をよくしているもので、類ともみたいな感じで呼び寄せているのかな?
とりあえず、不思議な話題には事欠かないんですよ。
大体半年前。
橋本がいつものようにダル絡みしてきて、飲みに行こうという話になった。
最近どうだあーだこうだと話しているうちに、夏なので怖い話という流れに。
俺は俺でこの前体験したTUTAYAの怖い話してたんだよ。
で、橋本のターン。
橋本が話し出したのは近所の在来線Sの話だった。
内容を掻い摘んでいってしまえば、○○駅と▲▲駅の間にある貯水タンク付近で、3両目前から2コメの右のドアの窓を見るとまりをついてる男の子がダッシュして電車に追いついているという話。
よくよく見たら其のまりは、男の子の首で、気づいたら消えるというよくある話。
男の子早すぎワロタとかそんな感じでまぁ、その話は終わって、もう2~3話話して、その日はお開きにしたんだよ。
で、数日後。
俺がいまだ習っている習字教室で、小学生中学生交えて怖い話大会があったんだよね。
俺は大人の部として、餓鬼どもを怖がらせる話をいくつか用意していったわけだ。
まぁ、俺の番は終わり、先生が話す番となった。
先生の話は実体験しか話さないことで有名なのだが、今回話してたのは電車の怖い話だったのよね?
ふむふむ怖いなぁと思って聞いてたのだが、3話目ぐらいで既視感を感じたわけだ。
在来線Sのまり付き男の子の話。
在来線Sは習字の先生も使ってる線で、ははぁん、先生聞いた話使ってるなぁ?と思って、よくよく聞いてたわけよ。
聞いてると、所々話が違う。
いやまぁ怖い話なんてそんなもんなんだが、なんだか妙にリアルに語られたんだよね。
その日はそれで終わり、あるある話なんだなって思って終わったわけ。
で、また数日して・・・今度は80過ぎてもまだまだ元気な祖父の家で、夏祭りの準備手伝ってたのよ。
あらかた終わって、ビール飲みながら談笑。
案の定夏なので怖い話に話題が変わったのよね。
最初は近場の神社の話とか祭りの話とか聞き飽きた話だったのだが、途中で打って変わって実体験になったのよ。
そしたらうちの爺さんが、元気に話し出したんだ。
じい様が言うには、この前在来線Sで妙な男の子を見たと電車と同じスピードでまり付きながら走ってくる。
ほ~すごいの~ッと思ってたら消えたらしいんだ。
なんだか不思議な気分になった。
もう3度目だ。
それもみんな実体験として語っている。
最近はそんなまりついて電車と並走するのが流行っているのか?
そう思いながら、まぁ、その日は適当に過ごして終わったんだ。
また数日後。
大学の民俗学サークルで、飲みに行ったとき、もう当たり前のように怖い話になって・・・。
当たり前のように、後輩の女の子のYが在来線Sのまり付き男子の話をしだして、それを聞いてた周りの奴も俺も見た私も見たと言い出す始末。
この時点でもうだいぶなんか俺がおかしいのかなって思ってた。
そう思った俺は行動を起こす!
通学にその在来線Sの○○駅から▲▲駅は通らないのだが、わざわざ寄るようにした。
他の学生や親せきとかにも聞いてみることに。
なんどか貯水タンクで降りて検証もした。
だが、結果は惨敗。
何度乗ってもまり付き男子とは合わないし、貯水タンクの横でダッシュしても電車に追いつけない。
だが、他の学生や親せきは聞いた奴の3割ぐらいが見たよと返事してくる始末。
なんで俺の周りはみんな見てるのに俺は見れないんだ。
俺はお化けに嫌われているのか?
そんなことを毎日考えながらも、今日も少し遠回りして通学していた。
ホント、なんで見れないんだろ・・・。