最近アウトドアに出かけることが多くて嫁と2人でキャンプをやってます。
で11月に入りO町のK瀬キャンプ場に泊まった時の話です・・・。
このキャンプ場は、バンガローも水洗トイレもシャワーまで有るキャンプ場ですが、すぐ下に河原があり、無料でキャンプをすることができます。
この日は天気も良く16時頃テントの設営も終わり、その後炭火でのBBQを楽しみ飲んだくれたので22時頃にシュラフに潜り込みました。
すると、夜中の2時頃急に突風が吹き始めました。
最初は遠くの方で葉のこすれあう音がし始めて間もなくテントのすぐ横の竹藪が大きく揺れ始めました。
ただ不思議なのは、風が吹いている範囲が異様に狭いのです・・・。
まるで竜巻の様ですが渦は巻いていなく、夜の帳の中を意志を持った空気の塊が動いている感じです。
テントを飛ばされるとやばい!と思い外に出てテントの張り綱を張り直したり、ペグを打ち直したりを強風の中でやっている時に急に100m程離れた場所にその風の塊が移動しました。
まるで意志を持っているかのように・・・。
何じゃこりゃ?と思っているうちに、樹がざわめく場所があちこちへと飛びます。
右でざわめいたと思うと後ろや山の上の方と脈絡が無い。
20分ほどすると全くの静寂に戻りました。
そしてテントの中へ入ると嫁は全く意識なく寝ています・・・。
あれだけ風と木の大きな音がしたのに、目を覚ましていない・・・。
で、嫁に声をかけると急におかしなことを言い始めました。
嫁:「この女は、連れて行く」
何のことかは判りませんが、嫁を贄にするようです。
嫁は元々霊媒体質で良く乗り移られることがあります。
このままじゃマズい!と思い、そのモノに声をかけました。
返事は「山の神である」との事で、「この女を守りたくば夜が明けるまで守って見よ」と。
酔いが一発で覚めました・・・。
清めて貰った鉈を手にして、意識のうつろな嫁の手を握りしめテントの周りに注意を注ぎました。
足音や人の気配などは全く無く一安心です。
そして嫁の頬を手で叩き名前を呼ぶと普段の嫁の声で返事が来ました。
怖がるのでさっき起こったことは一言も話さず「うなされてたから起こしたよ」と言うと「夢を見てた。大きな体の神様が現れて、神様の姿を見たものは連れて行く」と言われて怖くて苦しかったと。
「どんな姿だったか家に帰ったら書いてみるよ」と言ったのだが、その後急に意識を失いました。
トランス状態の様で、子供のような声で「パパ?僕だよ」と私に呼びかける。
夫婦の間には、子供は居ないのに「パパ」って呼ばれたので子供に話すように「どうしたの?」と聞くと、「神様がママの代わりに僕を連れて行く」と返事をしました。
「僕はママの飲んでる薬のせいで、手のない子なんだ。だから生まれちゃいけないから神様がママの代わりに連れて行くって言ってるよ」と言うので思わず泣いてしまいました。
そして「さよなら」と言って子供のトランス状態は解けて嫁は眠りに落ちました。
次の日家に帰って来て嫁が調子が悪いので病院へ行くと流産が判明・・・。
本当に山の神様が連れて行ったのではないかと思っています。
本当に不思議な体験をしました。