高一の1学期末試験期間中のこと。
帰宅直後から勉強していたが前日の徹夜のせいで夕方からうとうとしてしまった。
机の上に頭を伏せてよだれを垂らしながら寝ていると遠くから母の声がした。
「・・・だよー、いいかげん起きなさ・・・」
だんだんその声が大きくなってくる。
「・・・コラー!夕飯だよー!起きろー」
もうそんな時間か!とはっとし、勢いよく頭を上げた。
ガバッと。
その時、私はいままで自分の目では見たことの無いものを見てしまった。
自分の後頭部。
反射的にこれはヤバイと思いまた頭を伏せ、どうしようどうしようとガクガクブルブル。
母にはそのまま大声で食事はいらない旨を告げ小一時間ぐらい震えていた。
意を決し、そうっと頭を上げてみると普通に起きることができた。
小一時間と思っていたのが実は5時間も経っており、翌日の試験は散々だった。
おそらく夢だったとのだ思う。
しかし自分にとってあの光景はとても恐ろしいものだった。
一瞬死んだと思った。