実際に体験した話。
某国に住んでいた時に友人と3人でドライブをしていて、展望所などもある某山に登っている途中、いや、その山の名前を聞いた時から内臓が急に暴れだし、寒くも無い夏にものすごい悪寒や吐き気が襲ってきた。
そうこうする内に急に山に霧が立ち込めて1メートル先も見えないぐらいに視界が悪くなり車を止めました。
そこは大きなカーブになっていて天気が良いと見晴らしがいいので車が停めれるようになっていました。
友人二人は車から降りて普段はここからの眺めはいいんだよ、とか言って私にも車から降りるように催促したのだけど、その時の私は自分であって自分じゃない感じ・・・。
トランス状態というか・・。
日本語以外はしゃべれないのに当地の共用語を流暢に語り、もの凄く興奮しながら「おかあさん、お父さん!帰りたい。家に帰りたい。お願いだから。帰りたい。助けて。苦しいの」とか言って泣きじゃくっていたらしいのです。
友人は私の状態に驚いていたし、後で聞いたら子供の声で、子供の言葉を使っていたらしいです。
結局泣きじゃくる私に怖くなって山を降りたら、私はスーッと体が軽くなり、その感覚がなくなりました。
その夜はそのままだったのですが、3日後に友人が新聞を持ってきて丁度車を停めた、あの場所から子供の遺体が発見されたとの記事を見せてくれました。
どいうやら1ヶ月ぐらい前に近くで誘拐事件があり、あの場所で殺されたという事でした。犯人のインタヴューの記事も後日載り、最後のに子供が「お母さん、お父さん。家に帰りたい」とずっと泣いていたと供述していました。
これ本当の話です。