ジョギング中のおじさん

カテゴリー「不思議体験」

あまり怖くもないし、もしかしたら不思議でもないかもしれませんが、先日体験した話を・・・。

免許を取って数年になりますが、普段ほとんど車を運転しないこともあり、未だに運転に慣れません。
たまにやむを得ず車を運転する時は、法定速度をほぼ守ってヨタヨタ走っています。

後ろに大名行列を作ることはザラですし、原付に追い越されることもしばしば。
はっきり言って迷惑なドライバーだと思います・・・。

先日、お仕事の都合で仕方なく車を使いました。
何とか仕事を終え、後は帰るだけ。
もう夜中近くなっていましたし、疲れてちょっと眠かったこともあるので、いつにも増して安全運転で帰路につきました。
田んぼや林、小さな山などが続く田舎の県道です。
交通量もほとんどありません。

しばらく走っていると、前方にジョギングしている人がいることに気づきました。
「こんな夜中に頑張るなあ」、と思いながら、少し右に寄って追い越しました。
ところが、確認のためサイドミラーを見ると、追い越したと思ったジョギングの人(多分中年男性)が、私の車のすぐ後ろを走っています。

あら?と思って振り返ったら、男性はみるみる車に追いついて、助手席のすぐ外を併走し始め、私に向かってニヤっと笑いました。

”あんた、随分ゆっくりだね。よっぽど運転下手なんだね・・・”

そんな感じの笑いに思えたので、「ああ、私はついに原付どころかジョギングの人にも追いつかれたのか」と思って、愛想笑いを返しつつお辞儀しました。

その後、何度か外を見ましたが、そのたびにおじさんが私を見てニヤっとしてきました。
「随分頑張るおじさんだなあ、すごいなあ」と思いつつも、蔑むような(というか品のない)笑いにちょっとムッとしたこともあり、あとは無視して、運転に集中しました。

市街地に入り、信号待ちの時にチラッと横を見ると、おじさんはいなくなっていました。

家についた後、父にこの話をしました。
失礼な話だよねー、と何気なく言ったつもりだったんですが、父の顔色が変わります。

「確かにお前の運転はノロいが、さすがにジョギングでずっと併走は無理だろ」

言われてみれば、たしかにその通りです。
おそらく40キロくらい、いくら私でも20キロは出していたでしょう。(ちゃんとスピードメーターを見ていないあたりがダメなんでしょうが)

おじさんは、少なくとも5分以上は併走していたと思います。
私がボヤッとしていてずっとノロノロ徐行していたとか、おじさんがマラソン選手級のスピードと持久力を持っていた、という可能性もゼロではないのですが・・・今になって気持ち悪くなってきたので書き込んでみました。

あんまり怖くなくてごめんなさい。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!