ではお話を一つ。
俺が中3の時に体験したこと。
俺は当時ソフトテニス部でちょうどその日が中体連の日だった。
明日が試合なもんで少し早めに布団に入ったんだ。
そのせいもあってか、夜中の2時くらいに異様なオレンジ色の明るさで目が覚めたんだ。
いったい何事だ!?と思ってベッドの隣を見ると、明るくてモヤモヤとした丸い塊?のようなものがあった。
俺は生まれつき乱視持ちだから最初はこういう風に見えた。
俺が使ってたCDプレーヤーの光と同じだったから、CDプレーヤーつけっぱで寝たっけ??と疑問に思いながら眼鏡をかけると、今まで見たこともないようなオレンジ色の丸い塊がうねうねしてた。
光る脳みそみたいな感じ。
俺はこれを見て咄嗟に常識の範囲外の何かだと思った。
こういう場合下手に騒いだら命がないかもしれない・・・。
そう判断した俺は何も見なかったことにして目をつぶった。
・・・まぁ、眠れるわけわけないんだけどね。
あの時ほど1秒1秒過ぎるのが長く感じたことはなかった。
チラチラとまだ”それ”がいるか確認しながら40分くらいたったころ、台所の方で冷蔵庫を開ける音が聞こえた。
食器をガタガタと言わせる音。
もちろん家族なわけがない・・・。
『もうこれ以上やめてくれー』と思いながら過ごしていると足音が聞こえてきた。
「ピト、ピト」と俺の部屋に近づいてきてるのが分かる。
俺は緊張のあまり心臓がうるさいほどバクバクなっている。
あまりの緊張で人生初めての過呼吸になった。
『もう人生積んだな・・・』とあきらめかけたとき、足音が急に止んだ。
助かったと安堵してベッドの隣を見ると、まだあの塊はいた!
まぁいいかと思い、時間がたち午前3時半くらいに確認してもまだいた・・・。
この辺になるとだいぶ心に余裕があって、部員や後輩へのいい話になるだろうなんて思いながら過ごしてた。
午前4時くらい急にセミが一斉に鳴き始めた。
辺りもだんだん夜が明けてきて、もしやと思い確認するとその塊は消えていた。
起きてきた母親に音について聞いてみても、食器をガシャガシャする音はなかったという。
以上が俺の実体験でした。