A子が痙攣してうわごと

カテゴリー「不思議体験」

大学時代の奇妙な話。

サークルで一緒になったA子。
自称すごい怖がりで(バンジーとかは平気でやってたけど)肝試し系イベントには絶対参加しなかった。

ある時、先輩が建前上は花火、実際は肝試しに連れ出しにかかった。
現場に近づいた車の中で、A子が痙攣してうわごとめいたコトを言いはじめた。
私はその直前にA子が携帯をマナーモードにするのを見ていたので、演技だろうとは思いつつも、先輩のやり口がイヤだったので、泣き演技を入れながら「何かヘンですよ、帰りましょう」と叫び続けたので、諦めて帰ることになった。

A子は街まで戻ってくるとケロリとしていたが、別れ際に、「私子さん、ありがとう。
眠る前にグラスに水を注いで南窓のとこに置くと、ラップ音は止むわよ」とポツリ。

えぇ?!私部屋のラップ音のこと誰にも話してないのになんで?しかも水置いたらホントに止まるし・・・。

A子に再び会った時その事を聞いたら、あからさまに話題を変えてきたので私も深く追求しなかった。

A子はその後も肝試し系はパスし続けたが、「見える」とかいった話は一切しなかった。
オカルト興味無し~という立場で卒業まで過ごした。

卒業してA子とは縁が切れたが、「私、見えるんだ~」とか言った話を聞くと今でもA子のことを思い出す。
そして、あの時の車中でのA子の痙攣とうわごとは本当に演技だったのか?、もしあのまま肝試しの現場まで行っていたらどうなっていたのか・・・と今でも考える。

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