忍者服

AV仕様の最強媚薬・エロティカセブン

媚薬・エロティカセブン

蒸し暑い夏の夜、窓を全開にしていた。
窓の外1メートル先には隣家の白い柵があり、朝顔の蔦が絡まっている。
その柵の後ろには白い塀があった。

窓の前に置いたテレビを見ていると、視界の隅を何かが横切った。
視線を移すと、隣家の柵の後ろを黒いナマコのようなものが移動していた。
驚いてよく見るとそれは黒猫だった。

それだけだったら平凡な風景だったのだが、その黒猫は忍者服を着ていたのだ。

黒猫に黒い忍者服。
隣家が新たに飼い始めた猫なのだろうか?
近辺で黒猫を見掛けたのは初めてだった。

飼い主のエゴであんなもの着せられて可哀想だなと思ったのだか、可愛いいのも事実である。
黒猫は悠々と塀の上を歩き、闇に消えていった。

翌日、あの猫にまた会いたいなと思った僕は、お菓子タイプのキャットフードを買った。
夜になって、隣家の人に見つからないように窓から上半身を乗りだし、手を伸ばして、柵の後ろの白い塀の上にキャットフードを置こうとして気が付いた。

それは塀などではなく、厚さ数ミリの白いプラスチックボードが柵に立て掛けられているだけだったのだ。

その後、あの猫を見掛けることはなかった。

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