自分が一番不思議だなって思う体験したのは、12の時の祖父の葬式の後。
火葬とか一通りおわって、親族だけで夕飯食うかって話になったんだ。
よく覚えてないんだけど、とりあえず広い座敷で刺身とか出るところだった。
それでよく人から変に思われるんだけど、自分酸っぱい物が大好きなんだ。
だから刺身をお酢で食べたくなって、隣にいた祖母に頼んだんだ。
すると前の人に「あなたも酸っぱいもの好きなの?」って聞かれた。
その声は正面から聞こえてて、見ると女の人が座ってた。
自分は当時おばさんって思ったけど、知ってる伯母さん達よりは若い気がした。
それで自分は普通に「はい、お酢とか原液で飲めちゃいます」って返した。
そうしたらその女の人が、「あら、あの人に似たのかもしれないわね」って言った。
自分は「あの人って誰ですか?」って聞いたんだ。
そうしたらその人は、「あなたのお祖父さんのお祖父さんのそのまたお祖父さん」って答えた。
この時点でその女の人が言ってることは変だと思う、けど自分はその時は全然そう思わなくって、「そうなんですか!その人のこともっと教えてください」って言って色々しゃべってた。
で、その夕食はお開きになって、自分はその女の人に「また会ったら、そのお祖父さんの事もっと教えてください」って言って別れた。
で、祖父の三回忌、三回忌っていっても確かすぐ1年後だが2年後だかにあった。
そのときに自分は、絶対あの女の人が来るもっと色々話すんだって思ってた。
で、親父に「あのおばさん来るかな?」って話をしたんだ。
親父は「おばさんって誰だよ」って聞いてきた。
自分は「ほら、自分の前に座ってた、ばあちゃんと一緒で着物着てた女の人だよ」。
その場だと着物はその女の人と祖母しか着ていなかったから、すぐわかるだろって思ってた。
そしたら親父は「はぁ?なに言ってんだ。着物着てたのはお袋だけだったぞ。あとお前の前空席だっただろ?」って言われた。
自分は「そんなはずない。酸っぱいもの好きな爺ちゃんの爺ちゃんのそのまた爺ちゃんがいたって言ってた」って言ったら、親父は「お前それおかしいだろ。そんなに昔なら誰も生きちゃいねぇしわかんねぇよ」。
よくよく考えたらそりゃあそうなんだよね。
でも自分は「えっ」って思ってた。
三回忌にきていた親族にその女の人のこと聞きまくってたんだけど、結局その女の人も来なかったし、皆知らないといっていた。
でも自分は今でも思うんだ。自分がおかしいことに気づいたから、その女の人が来なくなったって。
で、自分が今もオカルト追い求めてる理由が、その人と約束した「また会ったらその爺ちゃんのいろんなこと教えてください」ってこと。
自分は今でもその人にいろんな話を聞きたいんだよね。
あと自分はたまに霊的なものをみる?けど、その女の人と同じで最初はどんなに変でも気づかないし、生きてる人だと思って接してる。
別れてふとした時、なんであの人あんなとこいたんだって気づくことが多い。