気持ち悪い乳母車

カテゴリー「不思議体験」

私が中学2年生の時の話です。

部活が終わって友達と帰っているとき、「いつもと違う道を通って帰ろう・・・」という話になりました。

多少遠回りにはなりますが、その分長く話ができるなぁ・・・ぐらいに思って帰り始めました。

学校と家のちょうど中間あたりに差し掛かったとき、道沿いの家と家の間に空地を見つけました。

ただの空地なら気にしなかったのですが、ど真ん中に古そうな乳母車が置いてありました。(よくお母さんが道で引いてるベビーカーではなく、ちっちゃなベッドの下に車輪が付いているタイプのものです。)

乳母車の中には白い布がかけてあり、いらなくなって捨ててあるのかな?と思いました。

次の日も同じルートで帰り、やはり同じ場所に乳母車がありました。
友達と興味本位で近寄ろうとしたところ、白い布の上に細めの花束が置いてあるのが見えました。

「あれヤバくない?」といいながらも近づき、友達がそっと布を捲るや否や、「うわああああああああああ!」と叫んで二人してダッシュで逃げました。

中にはかなり腐敗したらしい猫の死骸が・・・。

息切れしてからは早足と小走りで帰ったのですが、二人とも必死すぎて無言でした。

次の日からはその道を通らなくなったのですが、代わりに家の近くで頻繁に猫の死骸を見るようになりました。

その時はもう殺されるんじゃないかと思って怖くて仕方なかったのですが、猫の死骸以外は特に何もなく、それも1週間くらいで見かけなくなりました。

友達も同じ目に遭っていたみたいです。

文章にするとあんまり怖くないですね、すいません。
でもほんと怖かったです。

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