ふと思い出したので書かせてください。
読みづらいと思いますがすみません。
身近にいた、不思議な力のある人の話。
祖父の代からお参りしているお寺にいたおばあさん。
家族ぐるみで親しくしていたようですが、私が3歳くらいのころに亡くなったので、話は祖母や両親から聞いたものです。
そのおばあさんは見えるはずのないものが見える人で、悪霊を払ったり、手かざしで人助けをしたりしていたそうです。
ある日、父と他数人でおばあさんとお寺のTVで競馬を見ていた時、おばあさんが次々と1等の馬を当てたそうです。
父が「なんでわかるんですか?」と聞くと、おばあさんは何事もない顔で「1番の馬の頭に旗が立ってるじゃない」と答えたそう。
夢に、宝くじの当選番号が出てくることもよくあったらしい。
買えば高額当選なのに、おばあさんは一度も買わなかった。
なぜかと父が聞くと、「そういうことにこの力を使ったとたんに、力はなくなる」と答えたそうです。
おばあさんはその後も力を俗っぽいことに使うことはなく、力を信じて助けを求める人を助けながら慎ましく暮らし、平均寿命からすればあまり長いとは言えない年で亡くなったとのこと。
そのおばあさんは、父に、私の祖父(父の父)の享年を伝えていました。
「84歳で亡くなる」と。
数年前、私の祖父は83歳の誕生日を迎えて6日後に亡くなりました。
父は「1年違った」と言いながら、この話をしてくれました。
しかし、私の田舎だけかもしれませんが、享年は数え年で書きます。
葬祭場の案内板には、祖父の名前と享年84歳の文字が。
私はおばあさん亡き後もそのお寺の雰囲気があまり好きではなかったし、手かざしなども嫌いだったので話半分で聞いていることが多かったのですが、その時初めてゾッとしました。
おばあさんが亡くなって、20年以上経っていました。