日本人にとって意外に感じないことであっても、海外の人から見れば奇妙に感じられることは多々あるものだ。
中国メディアの快資訊は11日、日本人の死対する捉え方について「生と死が同等な国」だと論じる記事を掲載した。
記事は、中国人が日本の映画やドラマを見ると「日本人の死に対する異常な執着を感じさせられる」と指摘した。
また、日本では死についてはばからずに語られており、「どのような死に方が楽か」など様々な討論がされていると伝えた。
これに対し、中国では今も伝統的なしきたりに沿った葬儀や埋葬がされるだけでなく、先祖に対する供養が日常的に行われ、死に対する捉え方も「恐れ」や「忌まわしさ」が強い傾向があることを紹介した。
それゆえに、日本で行なわれる「終活」の一環として死に装束を試着したり、棺に入る体験をする日本人の姿は中国人には奇妙に映るばかりか、「日本人は死を冷静に受けとめられているだけでなく、思いをはせる事までしている」と驚愕した。
さらに、日本人の死に対する冷静な捉え方の背景について「武士道の精神」を指摘し、「戦での死を名誉と捉え、敵に捕まるよりは自害をすることを選ぶことからも日本人の死生観が表れている」と分析をした。
また、別の面として日本では自然災害が頻発しており、危機的な状況に多く直面しているとし、死を冷静に受け止め、泣きわめく姿はあまり見られないと主張、「日本人にとっては生と死が同等で、そこまで強い未練を持つ必要もない」と独自の見解を述べた。
他にも、日本の住宅地の中に墓地があるのも異様な光景に映り、墓に黄色や白の花が飾られているのを見ると「死に対する恐怖感ではなく、安らぎを抱いていることを感じさせる」とした。
記事は全て中国人の視点から見た印象と独自の分析だが、日本がこのように映っていると客観的に知ることができて興味深いと言える。