かつてイースター島で使われていたと言われる未解読文字。
木片に黒曜石のナイフや、鮫の歯を使い刻まれたとされる。
19世紀に入り宣教師が断片的に収集をおこない、現在までに24個の木片が確認されている。
そこには合計で15,000以上の合字の絵文字が刻まれているとされる。
多くの人が解読に挑んできたが、現在、太陰暦が記された2行半の線状のカレンダー部分のみ特定が完了しているとされる。
ロンゴロンゴが文字である事は、異なった三つの木片が僅かにスペルの違う同じ文章の構造がみてとれることからも確かめられるのだが、特徴的なのは、牛耕式と呼ばれる記述方法である。
これは古代ギリシャの先史時代の古い銘文などに見られる方式で、文章を一行ずつ交互に逆方向へ読み進める形になる。
イメージ的には数行に渡る文字列が連続した一本のヒモのような配置になるのである。
かつてはロンゴロンゴは文明調査に熱心な宣教師が、現地人に文字が書かれたモノを探させて、それに答えるカタチで現地人が自作した可能性があるという主張があったが、通常、それだと牛耕式を採用することはなかったのではないか?と指摘されている。