これは今から3-4年ぐらい前。
場所は都内某所の神社。
俺は健康と腹の贅肉を少なくするため、週末自転車で1、2時間ほど走る。
自宅から30-40分ほど自転車で走ったところにその神社がある。
社殿が北向きの神社である。
鳥居から社殿までの参道の長さは大体40-50m。
小さい神社ではない。
境内には木が結構あり、明るくはない。
樹齢100年以上だった木が切られたあともある。
俺は自転車で走るルート上にその神社があるので、たまに参拝をしていた。
その3-4年前の土曜日だか日曜日の昼間にその神社の社殿に行き、参拝した。
賽銭箱に硬貨を入れて、手を合わせて拝み始めたところ、ガタガタと音が聞こえ出した。
おもむろに社殿のほうを見ると、社殿の扉が風もないのにガタガタと音を出して揺らいだのである。
なお、その神社の社殿の前側の2枚の扉は木の格子でガラスがはられている。
左右2枚の扉全体がガタガタと大きな音を出しているのである。
一瞬ではない。
少なくとも30秒ぐらいは動いており、まだその扉はガタガタ動いている。
俺は怖くなり、さっさと逃げ出した。
社殿の内側に人がいて、内側から扉を動かしている可能性はない。
前述のとおり、扉の木の格子でガラスがはられており、中に人はいなかった。
内側から人が扉をゆらしているというよりは、扉自体が揺れている動きであった。
俺はそれ以降その神社には行っていない。