そいつは鯉の腹を喰って

カテゴリー「不思議体験」

5、6年前茨城県某所を自転車で遊んでいたとき、ふと入ったことのない路地を見つけた。

上り道で上を見ていると山というか丘というか、木で覆い隠されているような場所だった。

好奇心だったのかなんだったのか、登りたくなったので、進んでみることにした。
一番上で下を見ると、澄み切った池があった。
ふと見ると、鯉が数匹泳いでいた。

見かけから5,60cmくらいだったと思う。

しばらくそこで違うみなれない風景を見ていると、池の方からオゥゥゥという声?と共に、鯉がバシャ!!と飛び跳ねる音が聞こえた。
びっくりして見に行くと、真っ黒な尻尾のようなモノが見えた。

しばらく見ていると、鯉の腹だけが食われた死骸が浮いてきた。
不思議に思い、ずっと見ていると今度は真っ黒な蛇のようなものがこっちを池の中からずっと見ている。

びっくりしたのは、その顔の大きさが一匹の鯉ほどの大きさがあったことだった。
その後、その顔はゆっくりと水の中に消えていった。

結構暗くなっていて、帰って色々と調べてみたが、どこにもそのような生物のことはことは載ってもいなかった。

後日、改めて行ってみると、以前の澄み切った池ではなく、濁った池になっていた。

アレはなんだったのだろうか・・・。
もしかすると、竜神とか、池の主的なものだったのか・・・。
池の水は今も濁っている。

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