踏切で全員の念がオッサンへ届いた

カテゴリー「不思議体験」

ウチの近くには開かずの踏切がある。

違う会社の路線が2つ並んでいて、同時に閉まると10分開かないとかはザラ。

駅に辿り着こうとするとウチからの場合、迂回するにも迂回できる場所が相当離れてるし、他に道もないのでどうしてもこの踏切を渡らないといけない。

一度閉まると次にいつ開くかがわからないので遮断機が降りてから無理やりくぐり抜けていくバカが後を絶たない。

無理やりくぐると大体踏切でブザーが鳴り、迫ってきている電車は緊急ブレーキをかける。

当然、更に遮断機が降りている時間が増え、待っている方はたまったもんじゃない。

ある日俺は、いつもどおりに踏切手前で開くのを待っていたのだが、その横を踏切をくぐり抜けていく中年のサラリーマンがいた。

当然ながら鳴り響くブザー。
俺は「またか」と思いつつも、『迷惑な奴は轢かれて死ねばいいんだ』と、心のなかで思った途端、そのオッサンが俺の方を振り向いた。

次の瞬間、すごい音と同時に、オッサンはへしゃげた。

もちろん口には出していないし、口に出してたとしても電車も迫っていたし聞こえてなかった・・・はず。

ニュースで見る程度なら迷惑ジジイざまぁ・・・な程度なのだが、さすがにコレはトラウマになった。

周りにもたくさん人がいたけど、何も言われなかった。
俺のせいかもという思いもあり、今でもあのおっさんの顔が忘れられない。

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