幼い頃の不可解な体験を書きます。
自分は今30代後半で、幼稚園に通っていたから4~6さいの頃の記憶です。
小学校半ばまで住んでいた長屋みたいな建物には、小さな階段のある玄関が引き戸の各戸が横並びに並んでました。
当時はのんびりしていたので近所の幼稚園からは子供だけで徒歩で帰宅していました。
帰ってきて母が留守だったら玄関が閉まってるから、幼稚園カバンを階段に置いてそのへんで遊んで待ってたり、寄り道とかも適当にしていた気がするので今だとありえないですね。
その日もそんな感じで幼稚園から帰ったところ、玄関前に乳母車がありました。
『ああお客さん来てるんだー』と、乳母車を迂回して玄関開けようとしたら鍵が閉まってる・・・。
あれ?
乳母車に中身入ってる?
乳母車の中に赤ちゃんが寝てました。
自分も園児でよくわかってなくてつついたか、揺すったかしたんだと思いますが、寝てた赤ちゃんが起きました。
起きてぱっちり目を開けた赤ちゃんの目が、全部真っ黒で白目がなかったのを強烈に覚えています。
怖いとかは思いませんでしたが、犬みたいな目だなーと見てました。
どのくらい見つめ合ってたか不明だけど、母は子供待たせて長く留守する人じゃないから半時間以下だと思う。
同じ長屋の建物住人で斜向かいのおばさんが来て「どうしたの」というので事情説明したら「おばちゃんとこは子供がいないから、うちの子にするわ」と乳母車ごともらって行かれた。
今思うとありえないんだけど、当時は開放された喜びでいっぱいだったw
その後は多分母が帰ってきて、何か食べて忘れたんだと思う。
最近になってその長屋の話がでたので母に聞いたら、母と話が食い違う。
斜向かいのおばちゃんが、結構年配で子供好きなのになかなか子供が生まれない人だったってとこまでは共通見解。
しかし母は、そのあとおばちゃんは子供に恵まれたんだという。
あの目が真っ黒な赤ん坊だったら、母が何か言うだろうし、普通の赤ちゃんのようなんで別人らしいんですが・・・。
じゃあ、あの目が真っ黒な子はなんだったんだろう?
今更ながら不可解になってます。