死ぬ直前に恨みを抱く

カテゴリー「不思議体験」

小学校前の横断歩道。
信号待ちの車に単車が追突した。

横断中の児童及び乗用車の教職員には怪我は無かったが、単車の男は死亡したそうだ。

男の親が小学校にやって来て、息子を返せと騒いだが、校長はのらりくらりとかわしていたらしい。
しかし、この親にしてこの子あり。

児童の枕元に男の幽霊が出ると複数の保護者から連絡を受け、校長は墓前に教職員で謝罪しようかと考えていたそうだ。
そんな時、保護者の一人である神主が「任せろ」と電話して来た。

神主に言われた通り関係者を集めたら「幽霊は祓うから心配しなくて良い、念の為、今すぐお墓参りをしなさい。」と言うと神主は横断歩道に行ってパタパタとお払いをしたらしい。

それで、幽霊騒動は収まったそうだ。

貧乏神社の兼業神主がお礼を受け取らなかったので、PTAの役員達が別名目で一席設けた、その時、追突された教職員には幽霊が一度も現れなかった事を聞くと「多分、男は追突して死ぬまでの刹那、目にした子供達に恨みを抱いたのでしょう・・・車の中にいたので男に見られなかったとは言えいい迷惑ですね。」と赤ら顔で言ったらしい。

後日談だが、その後、神主の元に色々な相談者達が駆けつけたらしいのだがなんだかんだと言った後「念の為、お墓参りをしなさい。」と言って100円のお守りを売り付けていたらしい。

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