オレが小学生の頃、リビングに大きなガラス棚があった。
その中にいろんな人形やら置き物やらが並んでいた。
そのたくさんある人形のひとつに、沖縄舞踊の衣装を着た女の人の人形(高さは3、40センチ)が置いてあった。
それが、いつの頃からかふと気付くと身体の向きが夜に見た方向と次の朝見た方向で違っているのに気付いた。
弟と不思議に思って同級生の友達などを家に呼んでみんなに「この人形、動くんだぜ。」とかって言っていた。
そのうち遊びに熱中しだしてみんなで別の部屋で遊んでいたのだけれど、ふとリビングに戻って棚の方を見てみると人形が横を向いてる・・・。
ビックリして、みんなを呼びに行って「さっきと違うよな!?」ってみんなで不思議がってて、「よし!!もう一度正面に向けて部屋を出ててみよう。」ってことになって人形を元の正面向きに戻した。
一旦部屋を出て10分くらいしてみんなで恐る恐るリビングに戻ると、ちょうど90度横向きになって人形が微笑んでいた・・・。
それからは、みんなパニクっちゃって外に飛び出していった。
あれって、動いてたら面白いよなって思う気持ちが強くて、何かわかんない力が働いたのかな・・・。