幼稚園の時から小3まで何度も何度も同じ少女を夢に見た。
乱れた髪を腰まで垂らした10歳ぐらいの色白の美少女で、まるでソフトフォーカスがかかっているように綺麗なのだが、一言もしゃべらないし、ピクリとも動かないし、生きている感じが全然しない。
その少女が出てくるときは決まって死ぬほど怖い夢で、私はいつも泣きながら目を覚ました。
きっとその子は「幽霊」なんだと思った。
ところが20代半ばの時。
たまたま足を運んだ創作人形展で私はバッタリその少女に出会ってしまった。
彼女は夢でいつも着ていた白いネグリジェを着て、ガラスケースの中で、ぼうっと膝を抱えていた。
少女は、展示されている「人形」だったのだ。
15年も先に、ほんの数分間だけ目にする人形をどうして私は繰り返し夢に見たりしたんだろう。
その人形や、その人形を作った女性作家とその後に縁ができたわけでもない。
本当に、その時一度だけの通りすがりの再会。
予知夢には、くだらない無意味なものもあるんだな。