その神社に近付きたくない理由

カテゴリー「不思議体験」

私は鳥取県出身で、しかも県内でも田舎の方出身。
家の近くに神社があるのだが、まぁ周りに何もない。

その神社は木に覆われていて周りに田んぼ、山、石碑?とお墓が二つ三つあるだけなので、端から見ると大きなブロッコリーが生えているように見える。

境内は木におおわれているので薄暗い。
秋になると小さなお祭り、部落毎のクリーン活動、友達と二人で参拝・・・と今までの人生で三回しか行ったことがない。しかも全て小学生の頃の話だ。

その三回全て、本殿の扉の前や建物の周りに何故か雛人形が飾ってあった。
飾ってあったと言うよりかは、置いてあったと言った方が正しいのかもしれない。

噂ではその中の一体に顔の左半分が焼け爛れた雛人形があるらしいとは聞いていたが、時季も年も違う三回全てに雛人形が置いてあるのは恐怖だった。
しかも薄暗い中に並んでいるのだから余計に。

クリーン活動の時、裏側にも回ってみたのだが、本殿の建物の下に壊れた竹箒と一緒に朽ちた雛人形とソフビ人形のようなものも捨てて?あった。

怖くて私はチラ見しかしていないが、友人曰くその朽ちた雛人形の顔が爛れていたらしい。

そこがどんな神社なのか、何を奉っていたのか私は知らない。
実家から徒歩で10分程度の距離にあるのに、それ以来一度も行っていない。

けれども、今でもその神社に雛人形達が薄暗い中にぼんやりと浮かんでいるかもしれないと思うと恐ろしくて行けない。

噂は私の姉達の代から既にあったらしく、何故何年もそんな雛人形を放置しているのかもわからなければ、噂では飾ってある内の一体に焼け爛れた物があるとの話だったのに、何故あんな場所に捨てられていたのか。

普通は焼け爛れたりしない雛人形が、何故顔の左半分に火傷痕のように焼け爛れているのか。
色々と疑問は尽きないが、近付きたくもない。

あの焼け爛れた雛人形は今もあの神社にあるのだろうか?

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