自分の実家の仏壇のある部屋には能面が1枚飾られてる。
その面がいわゆる「捨てても戻ってくる系」のヤツで、捨てたり無くしたりしてもいつの間にか居る。
江戸時代後期くらいに、洪水で倉を残して家が丸々無くなった時もいつの間にか倉の中に能面が避難してたり、リフォームや増築の際に捨ててもいつの間にか居る。
欠けたり傷付いてもいつの間にか直ってる。
で、その能面が何をするかといえば何もしない。
昔から特別不幸にも特別幸せなイベントもなく、怪我や病気の肩代わりしたりとか、粗末にしたら祟ってきたりとかもない。
子供の頃は視界にも入れたくない程怖かったけど今では「あ、まだ居るのか」くらいにしか感じない。
ただ人に話すとメチャクチャ怖がられる。
ちなみに見てみたいって言った人に直接だったり画像や写真を見せても何もない。
マジでコイツ何したいんだよ。