義理の兄が行方不明

カテゴリー「不思議体験」

数年前の話です。
朝から出かけたまま帰らないという1本の電話から始まりました。
姉から旦那が連絡も無しに戻らない・・今まで一度もそんなことは無かったらしい。
私も直感的に、まずいな・・って感じた。
何処に行ったかも解らない。
思い当たるところは連絡した。
不安がよぎる。

一応警察に捜索願を出す事にした。
夜の7時。
秋も深まった10月の末。
数日前からの大雨は上がっているが・・・探す・・・っていっても・・見当がつかないが、よく山のほうにお水を汲みに行くらしいのでその線から当たる。

一人では心細いので私の長男(当時15歳)を助手席に乗せひたすら、水汲み場のある山の方向へ車を走らせる。

時間は7時半行く途中の交番、消防署で事故とか事件が無かったか確認しながら水汲み場まで行くことにした。

雨は小降りになっている。
何箇所目かの消防署でその水汲み場の確認をする。
私自身は一度もその付近の山には行ったことが無い。
でもなにかに引き寄せられるように・・・。

途中、電話をし戻ってないかを確認する。
警察からも義兄からも連絡は無し。
2時間程で、その水汲み場に到着した。

当然人影も車も無い。
真っ暗な、小雨降る山の中・・・水汲み場にはなにも、手がかりは無かった。

今から戻る旨の電話をして帰り道に・・・長男を連れてきたのには、もう一つの意味があった。
生まれたばかりの頃から、非常に可愛がってもらっていて言葉には言い表せないくらいの繋がりを感じていたからだ。

長男は途中のコンビニでパンを買って、もしおじさんが怪我してて動けなくていたらお腹が空いているだろうから・・・といってポケットに忍ばせていた。

数日前の大雨で山道はがけ崩れや大きな石が所々に落ちていた。
行く時は上り道だったせいか・・・帰り道は所々分かれ道になってたりして意外と細い道が入り組んで山の中に続いている。
途中まで下ったところに、来る時には気づかなかった細い道が闇の中に口を開いていた。

細い道に車を乗り入れ急な下り坂をゆっくりと進む。
大きな石が行く手を塞ぐ・・・。
落石の恐怖、崖下への転落・・・雨足が強くなる。
すると・・・前方に車らしき・・・物が。
落石にでも・・遭ったのか!?

ゆっくり近づくと、やっぱり義兄の車だ・・・。
その次に飛び込んできたのは・・・。

長男がポケットに入れていたパンは役に立ちませんでした・・・。

落石の直撃かと思いましたが、外傷も無く、検死の結果脳出血みたいな・・・。

義兄は車から降りて一息してる時、突然・・・倒れたらしいです。
警察も捜索していたが発見できなかったが、初めて来た人がこんな所良くわかったって、驚いていました。

魂のつながりだと思います。

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