残留思念

昨日、後輩Aから聞いた話。

Aがガキの頃、縁日で亀を持って帰った。
その時、水槽など入れる物がなかったので、とりあえず洗面所に水をはって飼っていた。

数日間洗面所で飼っていたが、ある日亀が行方不明になった。
Aは探したがみつからず「逃げたのだろう」とあまり気にもしていなかったらしい。
それから数日後、Aは頻繁に金縛りに遭うようになった。
とはいえ、気のせいだろうとさほど気にはしていなかった。

しかし、ある日Aはいつもより強烈な金縛りに遭った。
金縛りだけでなく、足を持ち上げられている感覚があったらしい。
そしてどこからともなく「いい加減にしてよねぇ~」と女の弱々しい声が聞こえてきたらしい。
Aは何が起こったか解らず、ただうろたえていた。

女の声が続く。

「ここは寒いのよぉ~!!」

その時Aはピンときた。

亀だ!!
あの亀の声だ!!

Aは亀につけた名前を思い出した。
確かカメコだ。

心の中でAはその声に語りかけた「カ、カメコさんですか?」
声はそれに答える

「そうよぉー。干からびてきてるのよぉー。はやくここから出してよねぇ」

「すいませんでした。すぐに見つけだします。」

Aは必死で謝ったらしい。
すると「わかれば良いのよ!!」という言葉と共に足の力がスッと抜けたらしい。
Aが最後に「今どこにいるんですか?」と聞くと「ここはとても寒いのよぉー」とだけ答えたらしい。

Aは次の日必死で家の中を探し回り、2階のベランダの排水口の中で干からびた亀の死骸をみつけ、
すぐに供養したらしい。

皆さん生き物は大切にしましょう。

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