私が高校生のときの話。
10年くらい前だから色々曖昧でごめん。
その日は確か昼休み明けの一時半くらいから体育館で全校集会の予定があって、昼休み中は、友達と教室でお喋りして時間を潰してたと思う。
なんか静かだなー、と思って辺りを見回したら、誰もいない。
友達が「え、なんで2時?」とか言ってめちゃくちゃ驚いてた。
言い訳も何も思いつかないまま慌てて体育館に向かったら、他のクラスの人が体育館に繋がるドアの前で先生に怒られていた。
直感で「ああ、この人も遅れたんだな」って分かった。
私と友達も「なんで集会に遅れてきたんだ」って怒られたけど、理由はわからないと言うしかなかった。
当然先生は怒ってさらに問い詰めるけど、どうしようもない。
そうしてるうちに、また他のクラスからも遅れた人が駆けつけてきた。
それも何組も立て続けに。
最終的には30人弱くらいにはなったと思う。
集会に遅れた人はみんな「どうして遅れたかわからない」とか「気がついたら集合時間を大幅に過ぎていた」と言っていた。
あと、みんな自分の教室で昼休みを過ごしていたようだ。(全員から聞いたわけではないけれど、直前にいた場所が分かった人はみんなそう言っていた)
怒っていた先生も、遅れて来る人があまりに多くて混乱してて、ぐだぐだのままなんとなく場が流れた。
かなりの人数が抜けていたのに、先生たちが誰一人として気付かなかったのもよくよく考えたらおかしい。
全校集会でも出席取るなりクラスの人数を数えるなりはしていたはずなのに。
時々このことを思い出しては「あれは何だったんだろう」とモヤモヤしている。
こういうのも神隠しの一種なんだろうか。
スッキリしない話ですみません。