今から6年くらい前に東京でアルバイトしてた。
その頃はアルバイトが終わって、同僚の先輩がよく飲みに連れて行ってくれた。
ある時、いつもの様に先輩と飲みに行って、ベロンベロンになって初めて先輩の家になだれ込んだ。
先輩は両親が離婚した後、今まで住んでた一軒家に一人暮らししてた。
先輩の部屋は2階で部屋に入るとめちゃくちゃ散らかってんの。
もうゴミ屋敷みたいな部屋でカビだらけのカップラーメンとかあったくらい。
カーペットも何もかも埃だらけ。
俺:『うわ~・・・なんだこれ・・・』と酔っぱらいながらも思った。
そんな中、何か発見。
白い小皿の上に塩?みたいな粉が盛ってあって、その上に7センチくらいの石が乗ってある。
聞いてみると粉は塩で、石は先輩の家のお墓がある周りの石を拾ってきたそう。
先輩:「俺が拾ってきた。墓の周りの石はご先祖様が守ってくれる。」
・・・とのこと。
石
↑
塩
↑
小皿
こんな感じ。
ただ、その小皿がバキバキに割れてんの。
ものすごく細かく。
割れてるんだけど皿の形にはなってる。
分かりにくいかもしれないが、もしこれを人為的に作ろうと思ったら、皿をバキバキに細かく割って、それをピンセットとかで元の形に組み直さなければ皿の形にならない。
石が塩の上に乗ってあって、それを支えている皿だけがバキバキなってるって意味分からないと思い、先輩に聞いてみると「多分何か悪いものでも吸い過ぎたんだじゃない?」って言われた。
石は何かを蓄積というか、吸ったり記憶したりすると聞いたことがあったので、何となく納得し、その部屋自体がゴミ屋敷だったのもあって、「悪いもの」というのも理解できた。
俺自体はオカルトは好きだったが、霊体験はなし。
でもそんな部屋にいるのは嫌だったので、朝方帰った。
その頃先輩は荒れてて、飲み方もおかしかったけど、そこから引っ越して何か落ち着いてた。
霊能者に調べてもらったとかじゃなくて、原因ははっきりしなかったけど、この目で見た唯一の変な事でした。