犯人は中学生くらいの男子

カテゴリー「不思議体験」

俺は小さい頃、霊感が強かった。

それこそ幽霊や妖精、コロボックルや妖怪、UFOなんか毎日のように見てたんだ・・・。
自分ではそれが当たり前だと思ってたんだが、友達と遊んでいても、どうやらそれらが見えるのは自分だけだと気づいたのは小学校に上がった頃くらいだったと思う。
しかし、大人になるにつれ、霊感が弱くなっていった。

今日はそんな数ある体験の中から不思議な出来事を1つ書いてみる。

あれは俺が20代後半の頃に起こった出来事だったと思う。
その頃の俺は自宅で仕事をしていたので、睡眠の時間帯とかが結構ズレていた。
そしてある日、仕事のキリがついたんで布団で眠りについた。

そして夢を見たんだ。

夢の中で妙に小綺麗に整頓されている和室に俺はいた。
部屋の中央には小さな机が置いてあり、その上には半紙が乗っている。
まるで誰かが今から書道でも始めるかのような感じだった。
自分では夢だとわかっているんだが、妙にリアルだ。
そしてよく見ると、その半紙にはすでに文字が書いてあった。

「天神」

半紙には墨でそう書かれてあった。

天神?なんのこっちゃ?
夢から覚めた俺は「変な夢だったな」くらいにしか感じていなかった。
そして数日もすると、その夢のことなどすっかり忘れていた。

その日も俺は深夜まで自宅で仕事をしていた。
俺は仕事をする時はいつもTVをつけっぱなしだ。
時間も遅く、放送している番組も通販ばかり。

そんな中、臨時ニュースの案内が流れた。

どうやら九州のどこかでバスジャックが起こったらしい。

俺は「ふーん、大変だね」くらいにしか感じておらず、黙々と仕事を処理していた。

やがて明け方になり、そろそろ寝るかと思い片づけを始めていると、TVで「犯人確保!」の放送が流れた。

「捕まったの?よかったねぇ」と、淡々と寝る準備を進めていた俺だったが、アナウンサーの放った一言で俺は凍りついた・・・。

「機動隊の突入でバスジャックの犯人が捕まりました!犯人は中学生くらいの男子です!ただ今、天神行きの高速バスジャックの犯人が~」

「天神行きの高速バスを乗っ取ったのは中学生の・・・」

「天神行きの・・・」

「天神・・・」

だいぶ昔のことで記憶は曖昧だけど、確かにアナウンサーはそんな感じに言ってたと思う。
九州だったかな?中学生の男子が包丁を持ってバスジャックをした事件、覚えてる人もいるんじゃないかな?

こういうのを予知夢っていうのかも知れないけど、なぜ半紙に墨で書かれていたのか・・・。
今でも謎です・・・。

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