鏡の不思議な記憶

カテゴリー「不思議体験」

不思議な鏡。

数年前、普段使わないような食器類をしまい込んでる戸棚に探し物があったので、引っ掻き回してたら、丸い鏡が出てきたんです。

2cmx15cmx45cm?ぐらいの薄っぺらい紙の箱に入ってて、彩り鮮やかな切り紙がくっついてたとと思う。
親父かお袋が変な宗教にでもはまったかな?って思って、「これなによ?」と訊くと、母と妹1は「さあ?」、妹2は「お父さんのじゃない?」ってことで、親父の帰宅後に聞いてみるも知らないってことなんだが、家族が誰も知らない間に、鏡が勝手に不法侵入してくることって、あるのか???

で、ここまでならただの昔話なんだが、数年後、それまで住んでいた公営住宅から戸建に引越したんですわ。
引越しの準備の為に押入れをカタシテた時のこと。

俺:「そういえば、不思議な鏡ってここにあったよな」

妹1:「あれってなんだったの?」

妹2:「そんなのあったっけ?」

しかし、探せど探せど、見つからない!!!

俺:「どこにもない!」

顔を見合わせる両親。
お互い相手が持ってきた物だと思ってたらしく、発見時には深く追求しなかったそうだ。

そしてその引越し準備の日までの数年間、家族の誰一人鏡の存在を思い出さなかった。
妹2はまだ幼かったが、彼女以外の4人は鏡の存在をはっきりと憶えていて、発見した日以降は見たこともなく、思い出す事さえなかった。

で、何故ここに書いてるかと言えば、今日、ある神社でお払い(祈願)をしてもらってたら、正面の祭壇の真ん中に、押入れにあった”あれ”に良く似た鏡があるではないか。

引越し以来、思い出しもしなかった鏡の話、ここに書き留めなければまた何年も記憶から削除されそうで、書き込んだ次第です。

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