関東にあるとある線路沿いの建物の話。
1.建物について、俺が調べた事。
過去に火災にあって住人が亡くなっている。
その後何を考えたのか家を1/3残して解体、今道路から見えてる面は居間から玄関に続く扉であり、建物として残っているのは玄関から居間にかけての少ない部分のみ。
なぜ残しているのか?
道路に面しているから、建物が火災にあった跡道路の拡張工事で重なる部分だけ壊した、
のかもしれない。
全部壊さなかった理由はわからない。
2.建物で起こった事、
昨年冬の出来事を又聞きの又聞きした事。
母親の友達の孫が悪友と一緒にその建物に進入した。
道路に面している扉は、段差があって入りにくいが当然鍵はかかっていないので誰でも入ることができるので、そこから進入したようだ。
とは言っても残ってるのは家の1/3のみで、扉を開けてもトイレと風呂場と玄関しか残っていなかったらしい。
進入したのは3人。
狭い事もあって3手に分かれて探索した。
ちなみに、母親の友達の孫は玄関を見に行って、「是」みたいな字が左右対称に二つ書いてあるお札が玄関のドアを抑えるように3枚貼ってあるのを見たらしい。
それからすぐに風呂場に行った友達が走って入ってきたドアから逃げ出し、それを追うように残り二人も外に出た。
その時に段差から落ちて風呂場に行った友達は右足を骨折、それでも這うように建物から離れたので、何かあったのかと話を聞いたところ、「壊れた鏡かと思ったら髪の毛が詰まってた(原文まま)」とのこと。
壊れた鏡とは?=木製の鏡台が口で崩壊していたらしい。
鏡はその中央にあった。
髪の毛はどこに詰まってた?=鏡の中(鏡の中に詰まる、とは何を意味するのか、そこはわからず)。
3.その後の展開、特に何も起こらず。
3人は念の為大宮の氷川神社に行ってお祓いを受けた。
骨折した奴の治りがやたら遅い以外、特におかしな事は起こってないとか。
お祓いの時に経緯を説明したらお祓いをした人に「そもそも不法浸入はいけないよ」と至極真っ当な説教をされたらしい。
そりゃそうだ。
4.残った謎
結局あの家はなんなのか、おふだは何なのか、朽ちた鏡台と鏡の中に詰まってた髪の毛とは何か、逃げ出すほどの怪異とは何が起きたのか。
ちなみにおふだは、門って漢字を崩したようなモチーフの周囲にいろいろと書かれてて、
中央より下に是、みたいな字が左右対称に書かれていたらしい。
いろいろと書かれていたけど、ゴチャゴチャしすぎててわかる部分が是みたいな字しか無かったらしい。
家のヒントは伊勢崎線と住宅街。