俺のは幼児って頃でなく小学校4年だか5年だかそんくらいからのお話だけど・・・。
バカ兄貴に連れてかれて、その当時宮崎事件で話題になってた小峰トンネルに心霊探索に行ったんだわ。
今時期の昼間なのにトンネル内は薄ら寒くてトンネル内の照明はあるんだけど、外の明るさから比べると遥かに暗かった思い出。
で、曰く付きのトンネル内では特にこれと言ったことは起こらなかったんだけど、トンネルを出て元来た道を戻り始めてからキーンって耳鳴りがして、耳鳴りと一緒になんて言ってるかわからない男の子とも女の子とも分からない小さな声が聞こえてきた。
耳元からというよりは耳の中に直接って感じ。
なんて言ってるかは分からないし、異様に早口な感じ。
怖くなって、兄貴を見ると特にそんなのが聞こえてる風ではなくて、おにいちゃん、子供の声聞こえる?って聞いて聞こえないと答えられたら幽霊確定しちゃうから恐くて聞けなくてさ・・・。
そういえば学校でー、とか、誰彼が喧嘩してーみたいなどうでもいい話をしてスルーしてたら通りに出る頃には耳鳴りも声も聞こえなくなってた。
その後、兄貴に聞いたら案の定そんな声聞こえなかったと言われたよ・・・。
後日談だけど、大学の友達数人と怪談話になってその話をしたら「金縛りの時にたまに耳鳴りと子供の声みないなのとかお経っぽいのとかの声聞こえる時ある」と言われてその話のほうがほんのり・・・。
ついでに遺体が遺棄されたのはトンネル内じゃなくてトンネルまでの道中だって噂を聞いてさらにほんのり・・・。