全身挫滅で即死

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

広島新交通システム橋桁落下事故。

1991年(平成3年)3月14日、午後2時5分頃、広島県広島市安佐南区上安2丁目で、前日仮設置していた長さ65m、重さ43tの鋼鉄製の橋桁が10m下の道路に落下する事故が発生した。
この事故で、橋桁は並行する県道下り線を赤信号で停車していた乗用車など11台を直撃し、橋桁の上で作業していて、投げ出された作業員5人と乗用車を運転していた市民10人が死亡、8人が負傷するという大惨事になった。

乗用車の中には高さ50cmまで圧縮されたうえに、火災が発生したものもあり、原形を留めない状態になった。
運転席が押しつぶされ、100Gを超える衝撃を受け全身挫滅で即死した者もいた。

中国新聞1991年3月27日付けの紙面によれば、事故に巻き込まれた乗用車のすぐ後ろに、卒園遠足から帰る途中の市内の幼稚園児97名と保護者らを乗せたバス3台があったという。

本来なら事故に巻き込まれかねない時間に事故現場に差し掛かるはずだったが、一人の園児の「トイレに行きたい」という声に近くのパチンコ店のトイレを借り全員が用を済ませることになった。

後の取材により声をあげた幼児が誰か聞いたところ、誰もなかなか思い出せなかった。
最終的に2人が候補に浮かび上がったが、1人は遠足を欠席しており、もう1人はすでに事故の時点で転園していた。

誰の声だったのか不明のままである。

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