スマイリー菊池、中傷被害事件。
有名なので知っている人もいると思うけれど以下説明。
1999年頃、スマイリー菊池が、コンクリート殺人事件の犯人との書き込みがネット掲示板上にあがった。
ソースが提示された事は一度もなく、まともな人は誰も信じなかったが、スマイリー菊池の芸風が「笑顔で怒ってる」怖い芸風だった為か、根拠もなく信じる者もいた。
菊地はネットを使った事がなく、まともなが対応できずお手上げ状態だった。(後述するが事件は完全な無実だった)
あまりにも酷い中傷が続いた為、しかたなく警察に相談をする事にした。
だが警察に相談したものの、「事件になってないので削除依頼してください」と言われるだけだった。
言われたとおりに、某掲示板に削除依頼をした菊地。
しかし、某掲示板は、「嘘の証拠が無いので削除できません、嘘の証拠をもってきてください」と、スマイリー菊地の削除依頼をつっぱねた。
何とかしてくださいと、また警察に頼みに行く菊地。
警察は発信場所を探し当ててくれた。
「A大学構内のPC、B県にある会社のPC、資料をみて、この中で心当たりある場所あるかな?」と言って、警察は一つ一つ菊地に場所を尋ねた。
しかし、いくら場所を聞いても、心当たりのある発信地などひとつとして存在しなかった。
菊池:「大学ってなんで?大学にも、この県にも知り合いなんていません」
菊池:「心当たりがないと、こっちも何もできないから、そういう事でこの事件は終わりで」
そう警察は言い、またもや菊地は門戸を閉ざされてしまった。
それから6年後、ヨンさまの物マネでブレイクして、意気揚々な菊地。
だが、突然抗議の電話が増えた。
スマイリー菊池のブログ、出演した番組、番組のスポンサーに抗議をする人が続出した。
抗議と言えば大分聞こえが良いが、事実上は仕事をさせなくする為の、紛れも無い営業妨害だった。
当然CMや番組の出演は取り消し。
仕事の面でも追い詰められるようになった。
菊地が、ふと自分のブログを見ると、文句を書き込んでいる人の名前に同じ名前を使われているのに気づいた。
試しにそれで検索をかけてみたところ、コンクリート殺人事件に関する著書を発見した。
その著書には、『コンクリート殺人事件の加害者のひとりは、お笑い系コンビを組んで芸能界デビューしたという』と書かれてあった。
菊地はその著書の所為で抗議電話が増えた事を悟り、出版社に文句を言ったが、「実名を挙げたわけではないのでと」とりあってもらえなかった。
にっちもさっちもいかない菊地。
何で6年間も嘘の情報を流されるのか、全く理解できなかった。
誰に恨まれているのかも見当も付かなかった。
それから2年後、兎に角形だけでも民事裁判を起こそうと裁判準備を進めていくにつれ、やはり、書き込みの脅迫は刑事事件だという認識が強まり、菊地はもう一度警察に相談しにいった。
刑事告訴をしようとしたところ、担当刑事の答えはやはり同じで「削除依頼をしてください」と言われた。
ガッカリする菊地だったが、担当した刑事が、「ちょっとまってください、もしかしたらなんとかできるかもしれません」と言い、しばらく待たせてもらう事になった。
担当刑事が戻ってくると、一緒にガラの悪いヤクザの様な人を数人連れてきた。
それは実は四課(暴力団係り)の刑事で、ネットの犯罪について詳しいとの事だった。
「どれ、資料みせてみて」とヤクザ刑事に言われたので、資料を渡す菊地。
「ふ~ん・・これは酷いねぇ・・ここの掲示板の管理人とは何度かやりあった事あるな、こりゃいけるな。よし、じゃあちょっとやってみるか」とヤクザ刑事は言い、菊地はやっとまともに事件を取り合ってもらう事ができた。
「何で今まで警察に相談しなかったの?こんなに酷くなる前に」とヤクザ刑事が菊地に尋ねた。
菊地が「何度も警察に相談したんですが・・削除依頼しろといわれるだけでした」と答えると、ヤクザ刑事は「誠に、申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪してくれた。
ヤクザ刑事が調べていくうちに様々な事がわかった。
コンクリート事件の加害者に『菊地』なんて一人もいない事。
追跡調査をしたところ、お笑い芸人になったやつも一人もいない事。
菊地は本当に根も葉もない噂で犯人に仕立て上げられていた。
菊地はヤクザ刑事に言われたとおり、ブログに『これ以上中傷した場合刑事告訴します』と書いた。
それを書いても中傷をしてくる人は、本当に悪質な人だからだ。
結果、それでも書き続けた犯人が捕まった。
大学の事務員、パート事務員、外資系自動車部門のディーラー、派遣社員、会社経営者、家電会社の下請け社員。
犯人は皆、取調べで「ネットに書いてあるから信じた」と言い訳をし、「謝りますから許してください」と反省を見せたが、未だにただの一人として菊地に謝った人はいない。
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