あ、今から話すのはダチの話っす。
ダチがアパートに住んでた時の話なんだけど、ダチは工場勤務で昼間と夜間を交互にやってたんだよね。
昼勤務の時は深夜はまあ布団に入って寝てる訳よ。
んで、その寝てた時に隣の部屋から「ドンドン」て音がするわけ。
ダチはその音で目がさめたんでムカついて「うるせ~ぞ静かにしろよ!」て、壁ごしに言ってやったんだと。
そしたらその日はまあ収まったらしい。
だけど次の日の深夜2時頃、また「ドンドン」うるさかったんだと。
ダチはまた「おい!いいかげんにしろよ!!!」と壁ごしに叫んだんだ。
そしたらその日はそれでも相手は止めなくて「ドンドン」うるさかったんで、ダチはちょいキレたまま廊下に出て隣の部屋に向かったらしい。
となりの部屋のドアフォンを連続してまくり立てるように鳴らしてたらそのうち隣人が出てきたらしい。
隣人は髪の長い女性で何週間も引きこもってるようなだらしない格好で髪はボサボサ、肩はフケだらけで歯が欠けてて腫れぼったい一重で生気の無い容貌してたんだと・・・。
それを見てダチは「やべぇこいつ気持ち悪っ」と思ったらしいけど一応、「ドンドン叩くの止めてもらっていいですかねぇ?ひどく迷惑してるんだよ」なんて言ったんだと。
そしたらその隣人の女はか細い声で「わかりました・・・すみません」って。
でもその謝ったときの女の目は生気を取り戻し凄く反抗的だったらしい・・・。
それから2日ほどしてシフトが変わってダチは夜番になったらしく、深夜1時過ぎにアパートに帰る毎日になった。
んで深夜アパートに帰ってきた初日はシフトが変わった初日というのもあって、ひどく疲れてイライラしてた。
そんでまた隣のほうから音がしたんだと・・・。
今度は「ドカーンドカーンドカーンドカーン」って・・・連続で止める気配のないようにね・・・。
そんで頭にきたダチは木刀もって部屋を飛び出して隣の部屋へ向かった。
ピンポン何回か鳴らしたけど中々出てこなかったらしくて部屋のノブをガチャガチャしたら鍵が開いてる・・・。
ダチは部屋の中に押し込んでいったんだと・・・。
そしたらその女、白装束になって頭にハチマキしてロウソク立ててダチの部屋の方の壁に向かって「ドカ~ン!!!ドカ~ン!!!ドカ~ン!!!ドカ~ン!!!ドカーン!!!」て怒ったように叫んでたんだとさ。
んでダチは「こらあかん」と思って警察に電話したらしい。
その女は後日、精神科にいき入院になったそう。
ダチはもしその女が帰ってきたら引っ越すって言ってたよw
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