病気の兆候

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

ついこの前聞いた話。
又聞きなので正確ではないかもしらんが。

高校生の男の子なんだが、ある時、視界を妙なものが横切るのを見た。
それ以来、時折黒い影や光のようなものを見ることが多くなった。
家族に訴えたが、だれも相手にしてくれない。
それどころか母親などは叱りつけたらしい。

というのも、この男の子は日頃からオカルトっぽいものが大好きで、心霊番組なんかもマメにチェックしていたらしい。
だから母親は「あんな下らないものばっか見てるから変なこと考えるようになるのよ!」って怒ったわけだ。

そのうち彼は変な頭痛や体のだるさを感じるようになった。
母親はますます怒った。

「馬鹿なことばっか言ってグズグズ怠けようとして。もっとちゃんとしなさい!」

そんで彼のコレクションをムリヤリ棄てて、毎日たたき出すようにして学校に送りだした。

ところがその後しばらくして男の子は学校で倒れて病院に運ばれ、診察の結果脳腫瘍が発見されたそうだ。
医者に「息子さんは変調を訴えてはいなかったのですか?なぜもっと早くに病院に連れてこなかったのですか?」と言われた母親は号泣していたそうだが。

日頃からオカルトな言動をしていた息子が悪いのか。
子供の話をちゃんと聞かなかった母親が悪いのか・・・。

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