うちは霊感家族

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

拝み屋血筋のオカルト話。

うちは所謂、霊感家族。(母方の血筋だけ)
大学にあがるまで、ただのオカルト家族だと思っていたが、大学2年ぐらいに実家に帰ったとき、このオカルト家族の成り立ちを初めて知ることになった。
集まったのは、母、長男、私、の3人。

父は事実上離婚状態で、次男は昔に亡くなった。(長男が予知夢で亡くなると予言して、1週間後に亡くなった)
でまぁ、何故か霊感の話になり、拝み屋の経緯を母が語りだした。

母方の祖母が子供のころの話。
祖母が熱を出して死ぬかもしれん、ってぐらいの状況で、
曾祖母が、どっかの神社に「自分はどうなってもいいから子供を助けてくれ」とお百度参りしたそうな。
したらば、不思議なことに祖母は翌日熱がひき、一命を取り留めた。
だが、曾祖母が1年後に亡くなった。

そして、亡くなると同時に祖母に霊感が備わった。
大人になった祖母は、有名な寺や神社だとかに「何故霊感が備わったか」と聞き歩いたら、「曾祖母がお百度参りしたことがきっかけ」という結論だった。

要は、「助けてやったんだから、救われない霊を成仏させ、人々を救え」と、仏か神かが言っているらしい。
だから備わったと。

そしてその役目は血が続く限り継がれるもので、放棄は許されないだとか何とか。
そもそも、祖母の血筋には仏教に携わる人らも混ざってるとか何とかで、素質的なのはあったのかもしれん。
そういうきっかけで、祖母は拝み屋を生業にしている。

そして何故母がこの話を切り出したかというのは、祖母の歳も歳だから、跡継ぎを指名したいと祖母が言い出したからだという。
この力は長女が1番つよいという謎のシステムで、母の兄弟では母が長女だから1番、私の兄弟では私が長女だから1番、らしく、母と私のどちらかが継いで欲しいらしかったが、断った。

「まぁ、断るよねw」と跡継ぎ話を終わらせた母。

霊感話も終わるかと思ったら、最後に1つ忠告してきた。

母:「お前たち、右手は人にかざすなよ。相手から悪いものを吸い取ってしまう。痛みや悪い霊、そういったものを自分がもらうことになるからね」

兄と私、ポカーン。
これも拝み屋だからか?

この忠告の後で、兄と私の「そういえばこんなことが!」という心当たり。
その心当たり話で盛り上がる中、ふと「やっぱりオカルトだわ、うちは」と思ったよ。

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