社内では有名な話なんだが、俺が某国に行ったときの話。
詳しい場所は省くけど、まだまだ戦争ど真ん中。
思いっきり米と黒が戦争してるって言えばもう、みんなどの辺かわかるだろうけど。
白人の同僚と俺、地引、護衛3人で取材に。
取材は円満に終了。
子供の死体とかかなり見た。
変な話だけど、慣れてきて、そこまでショッキングな映像だと思わなくて、あんましっかり撮らなかった。
問題は帰り道。
2台に分かれて車乗ってたんだが、走行中にいきなり前の車が逸れた。
同時に首の後ろ叩かれて、何も聞こえなくなって真っ暗になった。
目を覚ましたら汚い病院の中で、医者っぽいのと同僚2人がいた。
体中がチクチクというか、切り傷みたいな痛みがある。
何が起こったのか聞いたら、前の車が銃撃されたあと、俺が乗ってた方の車にロケット弾が当たって地引に直撃、脇から上が全部なくなった。
斜め前に座ってた俺は衝撃波で昏倒して、護衛に助けてもらったらしい。
最高に気持ち悪かったのが、チクチクの原因。
ロケット弾が当たって体がなくなった地引の骨とかが、俺の体に刺さりまくってる。
ロケット弾の破片はわき腹に、シートのおかげで少し食い込んだだけで済んだんだけど、地引の骨は体中に刺さりまくった。
爪で挟んで取れる位に浅いのしかなかったけどね。
もう全部取ったんだが、今でもチクチクする幻覚を見るんだよなこれが。
銃で撃たれたり爆死したりってのは考えてたけど、骨が刺さるってのは考えてなかった。