友人の話で1つ。
幽霊とかじゃなくてリアルの人間の話。
小学校の頃にいたAって少年は近所でも評判の悪餓鬼で、いつも学校で問題を起こしては先生たちも困らせてた。
赤信号でトラックに轢かれそうになったり、人のものを盗んでほかの人に売りつけたり、正直悪餓鬼を越えてしまった感じはした。
そんなAはある日、高校生にケンカを売って大怪我をして帰ってきたことがあってな。
みんなは「ああいつものケンカか」って思ってたけど、まさか高校生に小学生がケンカを売るなんて思わなかったから吃驚もした。
ケンカの内容は簡単に言うと公園でアレが小さいとかなんとかだったような気がする。
はじめはAが殴る蹴るの暴行を加えたけれど、高校生パワーには勝てずにぎったんぎったんにされて・・・そこまではよかったんだけど頭にきた高校生は公園にあった鉄の柵を無理やり引っこ抜いて小学生のAに向かって思いっきり殴った。
Aは頭に数針縫う大怪我。
高校生についてはどうなったのかわからないけど謝罪したということは聞いていない。
Aに会える機会があったからお見舞いにいったんだけど、そのときのAが一番怖かった。
「あいつ絶対殺す。ナイフや包丁じゃなくて生きながらにして×××・・・」
・・・みたいにずっと口の中でぼそぼそ言ってた。
自分と友人は怖くなって「早く元気になってね」って早々と出て行った。
それから2,3年たったとき、Aの消息がぱったりと無くなった。
家の近所に住んでいて一緒にお見舞いに言った友人も「妹の姿は見るけど、Aの姿は見ない。」と言っている。
一説では何か問題を起こして少年院に入れられたとかもある。(一度少年院送りにされそうになったことはあるらしい)
今でも思うが、あのときのAの目は異常だった。
今でも思うが「犯罪者の目はあんな感じなのだろうか」と思う。
恨みを持った人間が一番怖いということを自分はその当時知った。