文字通りその瞬間だった

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

ちょっと前にいやな目に遭った。

夜遅く仕事から帰って、シャワーを浴び終わってバスルームを出た時のこと。
俺のアパートはワンルームで、ユニットバスが玄関のドアのすぐ目の前なのだが、タオルで頭を拭きつつ(アレ?)と思った。

ドアのカギがかかっていない。
シャワーもそうだけど、トイレにでも座っている時に開けられたらシャレになんねェな、と苦笑いしつつ手を伸ばした。

“カチャリ”とカギをかけた、文字通りその瞬間だったと思う。

『ガチャガチャガチャ』

ドアのレバーがもの凄い勢いで動いた。

ビックリしてのぞき穴から外を見ると、スキンヘッドの若い男が立ち去って行くところだった。

アパートの出口にはもう一人、だらしのない格好した男が居て二人で何やら一言か二言交わした後、車で走り去った。

俺には連中の心当たりは無いし、何かで最近トラブった記憶もない。
只の物盗りに偶然出くわしただけと思いたい。

もしあの時、ドアが開いてしまったら一体どうなっていたのだろう。

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