キリスト教が日本に伝播したころの話なんだが、こんなのがある。
キリスト教に帰依した農民が、宣教師にこう言われたそうだ。
宣教師:「あなたの、間違った教え(仏教)を信じた罪は、今まことの教えに目覚めることにより許されました」
農民は、ふと尋ねたそうだ。
農民:「では私の父母はどうなるのでしょうか?」
宣教師は厳かに答えたもうた。
宣教師:「残念ながら、あなたの父母は罪人として地獄にて苦しんでおられます」
農民は尋ねた。
農民:「どうすればよいのでしょうか?」
宣教師はきっぱりと断言した。
宣教師:「お気の毒ですが、まことの教えを知らずして死んだあなたの父母は、決して許されることも救われることも無いのです」
農民は号泣したという。