ロンドン塔は、1078年に征服王ウイリアムによって要塞兼宮殿として建造された
当時としてはヨーロッパ最大の城である。
それ以後も、各王によって拡張工事が続けられ、その結果、18エーカーの広大な敷地には、いくつもの塔や館が建てられた。
この900年の歴史を持つ古塔は主に王位継承争いで破れた王妃、貴族、反逆者などを閉じ込める場所として使われてきた。
そして、残虐な拷問が繰り返し行われ、首を斧でたたき切るという残酷な処刑が長年続けられてきた忌わしい恐怖の場所でもあるのだ。
今では観光名所の一つになってはいるが、深夜一人では決して近づきたくない場所だといえよう。
また、ロンドン塔には地下75メートルにあって全く闇だけの小部屋があり、ここに入れられると、どんな意志の強い人間でも発狂したと言われている。
罪人は、恐ろしい闇と全く静寂だけが支配する恐怖の部屋で、苦痛と幻覚を味わった挙句に、精神が破壊されてしまうのである。