いわゆる霊能力者

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

俺は40周辺の男性。

現在は無職、まあパワハラで精神病んで退職。
実質は解雇。
裁判起こせば勝てると医者にも言われた。

俺の母方の祖父の母親、解りやすくいえば母方の曾祖母がいわゆる霊能力者だったらしい。

普段は、今で言うと重度のリウマチだったらしい。
食事・トイレの世話も祖父がしていたとのこと。
不思議なのは、曾祖母の家には豪華な神棚があったそうだ。

戦時中にもかかわらず、食べ物には特に困ってなかった。
それどころか、豪華なロッキングチェアとかあったし、立派な犬を飼っていたり、祖父の兄たちはバイオリンとか、ギターをしていた。

これらは、話に聞いただけでなく、写真も残っている。
ただ、話を聞いたのは祖母からで、祖母は祖父の身内ではない。

曾祖母が、霊能力者だったと言うのは、俺が21歳のとき、大学生のときに聞いた。

祖父は、あまり霊的関係なことは話そうとはしなかった。

正確には、全く話してくれなかった。
だから、祖父の母親=曾祖母の話は、俺は祖母から聞いた。

すごい霊能力者だったらしい。
戦時中に、食べ物や家財が豊かだったのは、曾祖母を頼って霊視(未来を伝えた)した結果らしい。

戦時中だから、祖父の兄たちは、戦地に行った。
祖父も、戦地に行くことを志願したが、何故かダメだと言われたそうな。
よくは解らないが、曾祖母の跡取り(霊能力者としての)が、村では必要でうまく戦地に行けないようにしたのかもしれない。

結局、祖父は戦争には行かずじまいだった。

戦争のこと、霊能力者の血筋のことを聞いても「話したくない」と言って、何も話してくれなかった。

だから、それらの話は結婚した祖母から聞いた。

祖母から話を聞いて、もっと詳しく聞きたいと思い、祖父にそう言ったが、祖父は一切話してくれない。

唯一、「あぁ」と言ったのは、祖母が話してくれた、祖父の母は箸も持てないほどの重度のリウマチだったこと。
祖父が毎食、箸で口に運んで食事の介助をしてたこと。

そして、見知らずの人が突然訪ねてきた時には、神棚に何かを言って、普段動かない手が頭の上にまで上がっていたこと・・・・。

祖父も、きっと霊能力があったのだと覆う。
自分が見えることや、聞こえることに悩んでいたと思う。

ずっと、それを隠してきていたが、俺は初孫だったし、その俺が20を超えた時に祖母に促されて、真実を語ったのだと思う。
一言、二言だが・・・・。

俺や従兄弟たちは、人には見えないものが見えたり、聞こえたりしてずいぶんと悩んで育った・・・。

でも、従兄弟たちは大人になるにつれて、そのようなことは無くなった・・・・。

唯一、大人になっても無くならなかったのが俺です。

だから、色んなものが見えたり聞こえたりします。

前に務めていた会社の社長が「全部話せ」と言って来たときは苦笑いしました。
まあ、自分が言ったことが現実になって、「気味が悪い」「怖い」と言われたのは今では良い思いでです・・・・。

あと、「見てくれ」という人が自宅にまで押しかけて来たときは本当に困りました。

「あんた誰?」と毎回、追い返してましたが・・・。

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