死んだばばあの昔話を思い出した。
昔々あるところに親のいない貧乏な兄弟がいました。
弟は目が見えません。
兄は村一番の優しい子供です。
しかし弟はそんな兄をこう思っていました。
『どうして兄ちゃんは毎日芋ばかり食わせるんだ。兄ちゃんはこっそり美味しいものを独り占めしているんだ。』
弟は毎日芋を食べるたびに兄を恨んでいきました。
ある夜、弟は出刃包丁で寝ている兄の腹を切り裂きました。
そして腸の中からでてきたものは、芋の根っこでした。
弟はそれをしって泣きました。
この話を幼い頃兄弟喧嘩後の泣いている俺にしてきた。