あたしおいしかった?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

人肉スレに書けばいいんだろうけど、ここで。

双方合意の上で、恋人をたべた事がある。
もちろん全部じゃなくて、胸の一部。
常日頃から恋人が愛おしくて愛おしくてたまらなかったのだが、いつ頃からかその気持ちよりも食欲が勝り始めた。

ある日恋人に食べてもいいか尋ねた。
少し躊躇ってたが、頷いてくれた。

胸に噛みついたけど、なかなか噛み切れない。
餅というかゴムみたいな感じ。
半分くらい歯をめり込ませて、そのまま渾身の力で咬みちぎった。

血の味がすごくて、肉自体の味は覚えてない。
歯ごたえは、皮がなかなか堅い。
中身はぷちぷちとこりこりが大半だった覚えがある。
何より彼女の一部が私の体になったことと、もう痛みで涙と鼻水ボロボロ顔ぐちゃぐちゃの恋人が嬉しそうに笑って「あたしおいしかった?」って訊いてくれたのがうれしかったうれしかったうれしかった。

病院に付き添いで行った時の看護士さんの目が明らかに私を疑ってた。
恋人だけ個別に話を詳しく聞かれてたみたい。

今でも恋人の胸には傷が残ってるけど、それを見る度にうれしくて泣きそうになる。

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