あの時あの車に乗っていたら

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

つまらない話だけど吐き出させてもらおう。

今から数年前に家賃の安さにひかれて、日本でも知らない人はいないくらいの治安が悪い場所に引っ越したんだよ。
知り合いには治安の悪さをネタにいじられたりしたが、しばらくは特に問題もなく平穏な生活を楽しんでた。

ある日、残業で帰りが遅くなり急ぎ足で歩いてたら、ちょうど下町風な家が並ぶ住宅街に入った所で、車が並走して来て運転手に声をかけられた。

軽く世間話を振られて応えていたら、道を教えて欲しいという流れになり、運転手から車に乗るようにうながされた。

しかし目的地が、ある意味有名な場所なので、名前は知っているものの近づくのもはばかられる場所。
なので、「行ったことがなく引っ越して日が浅いので道がわからない」と断った。

だが、運転手は地元に住んでて知らないはずはない、いいから案内してくれと、しつように車に乗るようにうながしてくる。

しばらく押し問答してたら異変に気がついた地元のおじいちゃんおばあちゃん連中がぞろぞろと家から出てきて、運転手は逃げるように去って行った。

本当に場所がわからなかったので断ったんだが、道を知ってたら車に乗り込んでたと思う。

あの時あの車に乗っていたらどうなっていたのか、今思うと怖い話。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!